初めて会う人と話すのがとても緊張する
最近は特に就職活動が活発な時期で、フィン藤崎でも多くの方が企業面接を受けられています。今回は以前フィンを利用して就職された方(Aさん)のエピソードをもとに障がい者雇用での面接について書いていこうと思います。
面接って緊張しますよね。Aさんもとても緊張しやすく、フィンに来られる前自分一人で受けた面接は頭が真っ白になって、自分が何を話したか覚えていないというような状態だったそうです。また、質問に対してすべて「はい」や「大丈夫です」と答えてしまうため入社後にきつかったそうです。
質問に答えられるか不安
そこでAさんと一緒に考えました。「なぜ緊張するのだろう?」と。すると、Aさんは「何を聞かれるかわからない」と答えました。たしかに不確定なことって不安になりますよね。それからAさんは「質問にうまく答えられるか不安」と話されました。Aさんは過去の面接で自分の要望をうまく伝えられずに、キャパシティ以上の業務を担当することになったことがありました。
フィン藤崎のスタッフが一緒に事前準備をして面接にも同行します
もちろん一人で面接の準備をする必要はありません。スタッフが一緒に話し合いながら準備を進めていきます。例えば障害を開示して働く場合、面接では「どのような特性や症状がありますか?」や「必要な配慮はありますか?」など聞かれます。ひとによっては自分の特性や傾向などがよくわからない方もいらっしゃると思います。そのようなときに第三者(支援員)からの意見をお伝えしたり、必要な配慮点やその伝え方を一緒に考えていきます。面接で聞かれることは共通している部分も多いため、事前に繰り返し面接練習をします。面接にはスタッフも同行できるため、答えに詰まっても大丈夫。フォローします。
「うまく答えられるか不安」という悩みに関しては、私は面接では必ずしも流暢に答える必要はないと思っています。ゆっくりでも詰まってもいいので自分の言葉で話すことが大事だと感じています。ただこちらの希望や要望などははっきりと伝える必要があるため、スタッフとの話し合いの中で整理して面接に臨みましょう。
緊張したけど自分なりに受け答えできた!
Aさんと上に書いたような内容を意識しながら就職活動を進めました。第一志望の企業面接では、緊張して自信がないと話されていましたが、練習したことは発揮できたとのことでした。横で見ていた私には落ち着いて質問に対して的確に答えられているように思えました。受け答えの内容もフィンで訓練する中で気づいた自身のことを飾らず自分の言葉で話されていました。結果は見事合格され今もお仕事されています。
悩んだり苦しみながらも日々フィンや生活の中で経験したことや訓練したことが、面接のときの一つ一つの受け答えに誠実さや説得力を与えるのだなとAさんの就職活動を通して感じました。
同じ様な悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、一度フィンにお話にいらっしゃいませんか?お力になれることがきっとあると思います。
フィン藤崎は月曜日から土曜日の10時から15時まで見学など受け付けております。祝日も開所しております。ぜひお気軽にご連絡ください。
支援員 北島達朗
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